ブランド戦略通信 │トライベック・ブランド戦略研究所

企業情報サイト調査結果分析2012

第2回:ユーザーが重視する企業情報

ユーザーが最も重視するのは会社案内、次いで企業理念

「あなたが企業を理解するために重要と思う企業のWebサイト情報をお選びください(複数回答)。」という質問では「会社案内」を挙げた人の割合が70%と2位以下のコンテンツを大きく引き離している。企業情報の中で最も基本的なものと考えるユーザーが多いようである。

会社案内71.5%,経営理念49.6%,IR(投資家向け情報)46.5%,技術情報45.8%,品質44.0%,ニュースリリース/プレスリリース43.9%,安全への取組み41.2%,研究開発38.2%,CSR(企業の社会的責任)34.7%,環境への取組み33.6%,お客様の声への取組み31.4%,社会貢献活動31.3%,使いやすい製品作りへの取組み29.6%,企業の沿革27.3%,商品の由来や歴史24.0%,CM・企業広告21.0%,工場見学17.3%,デザインに関する情報14.0%,子供(キッズ)向け情報8.0%,その他4.8%

【図1】重要と思う企業情報のコンテンツ(2012年、複数回答)

2位は「経営理念」である。このコンテンツは必ずしも視聴率は高くないことが多いが、改まって何が重要と思うかを尋ねられると選択する人が多い。普段はあまり気にしていなくても、いざその企業を深く知ろうとすると俄然、重要性が増すコンテンツのようである。次いでIR情報、技術情報、品質と続く。

CSRと環境はほぼ同等

重視者の割合では上位に5コンテンツまでに入っていないが、様々な媒体に引用されることによって当企業サイトへのアクセスを誘引する重要な役割を果たしているのがニュースリリースである。製品情報とは異なり、企業情報に誘導する手段として広告を用いることは少ない。自社サイトへの集客手段としてニュースはきわめて重要な位置付けにある。

さて、CSR情報と環境情報のカテゴリー区分では、それぞれを独立したカテゴリーとして区別する会社と、CSRというカテゴリーの中の1コーナーとして環境情報を設ける会社の両方が見受けられる。これは主として各企業の組織編制によって決められていることが多い。また、同じ業界でも分けている会社とそうでない会社が混在していることが多い。

一方、ユーザーはどのように見ているのだろうか。CSRが環境の上位概念である、すなわちCSRが環境活動を含み、かつ環境活動以外にもさまざまな内容があると認識されていれば、CSRを環境より重視する人の割合が多くなるかもしれない。しかし、実際には「CSR」(34.7%)と「環境への取り組み」(33.6%)ではほとんど変わらず、イメージとしては同じレベルにあるようである。

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