ブランド戦略通信 │トライベック・ブランド戦略研究所

企業情報サイト調査結果分析2010

第6回:業界別分析(3)情報通信

閲覧後の企業信頼度でドコモとKDDIが並ぶ

「情報通信」業界ランキングの業界トップはKDDIである。

同社は2009年より業界トップの位置にある。

もちろんNTTドコモ、ソフトバンクなどの他の通信会社を大きく上回る評価を獲得している(図1)。

全社平均66.4、業種平均44.7、NTTドコモ64.7、KDDI71.3、ソフトバンク30.5、単位:ポイント

【図1】情報通信主要企業CCサイト指数(2010)

ただし、「情報通信」業界にはユーザー評価が低い企業が多い。

業界平均の47.0は全体平均の66.4を大きく下回る。

このような業界に属する企業の評価は低評価の企業に引きずられて全体的に低くなりやすい。多くのユーザーが当業界の中で非常に高い評価を与えたつもりの企業であっても、他業界も含めたランキングではあまり高くない位置になってしまう場合が見られる。

なお、NTTドコモのスコアは業界平均こそ上回ったが、全体平均はやや下回った。

次に、閲覧前の3通信キャリアの企業信頼度を比較してみる(図2)。

全社平均:閲覧前71、閲覧後80、スコア差9、  業種平均:閲覧前50、閲覧後56、スコア差6、 NTTドコモ:閲覧前82、閲覧後82、スコア差0、 KDDI:閲覧前75、閲覧後80、スコア差5、 ソフトバンク:閲覧前38、閲覧後35、スコア差-3、 単位:ポイント

【図2】電機・精密BtoB企業閲覧効果(2010)

閲覧前にはNTTドコモ(82)、KDDI(75)、ソフトバンク(38)(注)の順に企業信頼度が高く、それぞれの間にはそれなりの開きがあった。

しかし、閲覧後にはKDDIのスコアが5ポイント上昇して80ポイントとなり、一方NTTドコモのスコアは全く変わらなかったため、両社間で閲覧後の企業信頼度はほぼ並ぶ結果となった。なお、CCサイト指数が業界平均を大きく下回ったソフトバンクは閲覧後の企業信頼度が閲覧前を下回った。

このように、優れた企業情報サイトを提供することはユーザーの企業信頼度に好ましい影響を与える。取り組みによってはは企業ブランド力を大きくアップさせる原動力ともなり得る潜在力を持っているといえよう。

注:ソフトバンクグループの調査対象はソフトバンクモバイルとソフトバンクテレコムの2社あるが、データはソフトバンクモバイルのものを使用した。

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