ブランド戦略通信 │トライベック・ブランド戦略研究所

企業情報サイト調査結果分析2005

企業情報サイト調査2005結果分析 第1回:全体分析(1)

各指標別ランキング

アクセス経験

アクセス経験

企業情報サイトの情報発信力を測る指標「アクセス経験」のランキングは、キリンビールが100人あたり月平均アクセス回数56.5回で1位となった。総合ランキングと同じくアサヒグループやサントリーなど、飲料会社のアクセス経験が高い結果となっているが、これは各社がニュースやキャンペーン情報、環境情報や工場見学など、消費者に対して情報発信を積極的に行っていることを示している。

飲料会社のほかにアクセス経験が高いのは、マイクロソフト(5位)、NTTドコモ(9位)、デル(10位)、ボーダフォン(13位)などIT関連会社と、日産自動車(7位)、トヨタ自動車(14位)、ホンダ(15位)の自動車会社。そのほか、金融や運輸となっている。

サイト好感度

サイト好感度

企業情報サイトのプレミアムを測る指標「サイト好感度」のランキングも、キリンビールが54.6ポイント(スコア)で、1位となった。「とても好感を持った」人が29.2%、「少し好感を持った」人が52.5%で、8割以上の人が好感をもっている。昨年(1位)は、好感を持っている人は7割ほどだったので、好感度はさらに上昇した。

キリンビール、アサヒビールに続いてキユーピーが3位に入った。キユーピーをはじめ、明治製菓やカゴメ、ロッテなど食品会社は暖色系の明るいサイトが多く、サイト好感度が高い。また、環境情報や食の安全に対する取り組み、レシピなどのコンテンツが充実しており、とくに女性から評価を得ている。

食品・飲料のほかにはイオン(6位)、ローソン(6位)などの流通・外食のサイト好感度が比較的高い。

再訪問意向

再訪問意向

企業情報サイトのロイヤルティを測る指標「再訪問意向」のランキングも、キリンビールが49.3ポイント(スコア)で、昨年に引き続き1位となった。「ぜひ見たい」人が25.0%、「機会があれば見たい」人が55.3%で、8割以上の人が再訪問意向をもっている(昨年は「ぜひ見たい」「機会があれば」を合わせて65.7%)。

食品・飲料会社や流通・外食の再訪問意向が比較的高い結果となった。そのほかでは、日産自動車(6位)や花王(10位)が高い評価を得ている。

企業情報サイト指数と各指数の相関関係

各指標間の相関関係

【図1】各指標間の相関関係

250社のCCサイト指数と各指標間の相関関係を求めてみた(図1)。その結果、企業情報サイト指数とサイト好感度、再訪問意向の3指標間の係数が0.9以上で、きわめて強い相関を示した。つまり、アクセス経験があまり高くなくても、なにかのきっかけでサイトを見てもらって、サイト好感度が高ければ再訪問意向も高く、したがってCCサイト指数も高くなるということになる。再訪問意向が上がれば、その後は次第にアクセス経験も高まるはずである。キリンビールはじめ上位企業はそのような好循環を築いているサイトと考えられる。

業種別企業情報サイト指数

業種ごとの企業情報サイト指数の分布

【図2】業種ごとの企業情報サイト指数の分布

業種ごとの企業情報サイト指数の分布を右に示す(図2)。

業種別のトップ企業は以下のとおり。

業種別のトップ企業

【表1】業種別のトップ企業

食品・飲料業界の評価は全体的に高いが、その中でかなりの格差がついていることがわかる。

これは流通・外食産業や電子・電機業界にもあてはまる。

逆に、化学・医薬品やエネルギー業界、素材、金融、不動産などは、業界を平均して見ると高くないが、花王、東京電力、TOTO、みずほ銀行、積水ハウスなど、個々に高い評価を得ている企業が注目される。

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