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Brand Strategy journal ブランド戦略通信

BtoBサイト調査結果分析2015

第1回:業務上の情報源における企業サイトの位置付け

グラフはBtoBユーザーがふだん、仕事で参考にしている情報源を示したものである(図1)。

複数回答,企業のWebサイト 51.3%, テレビ・ラジオ 38.0%, カタログ・パンフレット 34.8%, 営業員・技術員の説明 31.5%, 業界サイトや専門サイト 30.5%,  ニュースサイト 29.8%,  専門雑誌 22.9%, 展示会 19.1%, 研修・セミナー 17.9%, 専門新聞 10.7%, その他 10.0%

【図1】仕事上の製品・サービスの情報源(2015年)

このデータは本調査を開始して以来、一貫して取り続けているもので、また、質問は本調査の回答者全員に対して行っている。

さまざまな情報源の中で「企業のウェブサイト」を選ぶ人が最も多く、他の情報源を引き離していることがわかる。

二番目に「テレビ・ラジオ」がある。BtoB業界はあまりマス広告を行わないという認識がある方にはあまりピンと来ないかもしれない。確かに多くの業界ではこの項目を選んだ人は必ずしも多くなかったが、いくつかの業界ではこの選択肢を選んだ方が非常に多かったため、平均では上位となった。

これに「カタログ・パンフレット」、「営業員・技術員」、「業界サイト・専門サイト」が続く。

これは重要な調査結果であるが、一方で「BtoBで重要なのは営業だ」「展示会だ」という主張は根強いものがある。

確かに案件をクロージングさせるという役割は営業員が担っており、そのための見込み客を獲得する手段として業種にもよるが展示会が有力であることは間違ってないだろう。

このように、「何が重要な情報源か」という議論を始めると、重要性に対する各人の認識の違いと議論への参加者の立場が反映されてなかなかまとまりにくいことがある。

しかし、いかなる立場で議論するにせよ、BtoB顧客1万サンプルの中で「当選択肢を選んだ人の割合」は客観的なデータであり、議論の出発点として尊重されるべき事実であることは間違いないと考えられる。

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